Rapter interview vol.1

神保 純

N スタイリスト

僕たちの髪型をかっこよくオシャレにしてくれる美容師さんは、人気の職業の一つ。みなさんが行く美容室にも、いつもカットしてもらっている、お気に入りの美容師さんがいるかもしれません。美容師さんといえば、髪を切ることが仕事ですが、ほかにもたくさん身につけなければいけないことがあるといいます。

そこで今回は、代々木八幡のNという美容室でご活躍されている、神保純さんに、成り立ちから仕事術、今後の目標について詳しく聞いてみました。

01.今の美容室(N)に至るまでの経緯を教えてください。

今働いているお店で3店舗目なんですけど、最初は北海道の美容室で30歳くらいまで働いていました。 ただ、もっと自分の技術や作品の表現スタイルをアップデートしたいと思って、働きながら半年間、週一回で都内のメイク専門学校に通うことにしました。 そこは普通のメイク学校とは違い、美容師さんたちが新たにメイクやヘアの技術を上げるための専門学校なんですが、結構苦労しましたね(笑) 改めて自分の技術の無さだったり、知識の無さというものを知ることができました。 だからやっぱり東京に身を置いて、働きたいという気持ちが強くなったんだと思います。 半年間通って学校を卒業して、すぐ都内の美容室に就職したんですけど、そこからも大変な日々が続きましたね(笑) 北海道ではすでにスタイリストだったんですけど、都内の美容室はアシスタントからスタートしたんですよ。 もう最初は全然結果が出せなくて、毎日これで良かったのかな?って考えてました(笑) でもそこでいい仲間たちや先輩たちに出会えたのでなんとかやっていけましたね。 そこで2年半くらい経験をつんでスタイリストになって、今の美容室(N)で働いています。

02.今まで色々な経験をされたと思うのですが、その中で苦労した点などありますか?

31歳っていう、あんまり若くもない年齢からアシスタントをまたやって、そのうえ、こっちのことを何も知らない状態できたんで最初は精神的に苦労しましたね。 この年齢でこんな怒られるのかって(笑) なので、改めてアシスタントの辛さを知ったのと、色々な人に怒ってもらえたんで技術面はもちろん、人間的な面でもすごく勉強になりましたね。 自分のできてないところだったり、自分自身を見つめなおすいい経験になりました。 そのおかげで、今も美容師としてやっていけてるんだと思います。 今だからわかりますけど、相当自分甘かったなって思いますよ。今だからね(笑)

03.仕事をするうえで大切にしていることはありますか?

自分の考えをしっかり持つことですかね。 それは、傲慢になるとかではなく、自分の中でしっかりものごとを考えて、自分の中のフィルターを通すようにしてます。 それは仕事でも活かされていて、お客さまのオーダーはもちろん大切ですが、お客さまにとってベストなヘアスタイルとは何かを僕自身の知識やイメージ、美容師としての経験を踏まえて提案するようにしています。あとは、お客さまがどんな気持ちで髪を切りにきたのか、ファッションはどんなものが好きなのか、ヘアスタイルの悩みは何だろう、などとお客さまのいろいろなことを自分なりに考えながらカットしています。仕事以外でも、いつも街中の人を観察していますね。いろいろな人を見ながら、その人たちのファッションや性格、似合うヘアスタイルを探すのが癖になっているかもしれません(笑)

04.今までの人生の中で転機みたいなのはありましたか?

やっぱり30歳から専門学校に通うって決めたことですかね。あの決断がなければ今どうなってたか分かりません(笑) あとは、人との出会いが僕にとって転機になっているかもしれません。 色々な人と話をして、自分の持ってる知識であったり、人間性であったりを変化させてもらっている気がします。それが仕事や大事な時の決断などに活かされているので、やっぱり人との出会いは大きいですね。本当に色々な人のおかげで僕は今幸せにやれてるんだと思います。

05.今後の目標について教えてください。

目標としては独立することですかね。 ただ、まずは当たり前かもしれないですけど、お客さんをもっと増やしたいです。 そのために、今教えてるアシスタントからも「こんな先輩みたいになりたい」って思えるような人にならなきゃなって思います。まずは近くの人を驚かせるというか認めさせないと、独立してもお客さんもついてこないと思いますし、組織としても長く続かないと思うので。 なので、まずは目の前のことをひとつひとつ丁寧にやっていきたいと思います。

N

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